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冬眠中です


by winemam
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若冲のツバメ

今朝の新聞を読んでびっくり!
あの伊藤若冲の絵が、私の住む街のお寺で発見されたとは・・・
それも珍しいツバメの絵です。
若冲のツバメ_c0103686_14114133.gif

京都で観た、あの「動植綵絵」を描いている最中に、金刀比羅宮へ
障壁画を描きに来ていたらしいですね。
元々は、金刀比羅宮(こんぴらさん)の奥の書院の障壁画に描かれた
「大きな柳の木を中心として多くの燕が群れ遊ぶ」図柄だったといいます。
江戸末期に、訳あってこちらのお寺に保管されたそうです。

若冲のツバメ_c0103686_14141329.jpg


絵は保管されているうちに傷みがひどくなり、廃棄される寸前に
なぜか、このツバメたちが切り取られて残ったようです。

どうしてこのツバメだけが残ったか不思議だ、と言われているようですが
こんなにイキイキと躍動感あふれるツバメたちを、どうして捨てられるでしょう。
命が宿っているような気がしたのでしょうね。








若冲のツバメ_c0103686_14265716.gif


ツバメたちは160年ぶりに、もといた金刀比羅宮へ里帰りするそうです。

ことひらNEWSより ↓

伊藤若冲筆「飛燕図断片」が約160年ぶりに金刀比羅宮へ里帰り
愛媛県四国中央市の定蓮寺が保管する伝伊藤若冲筆「飛燕図断片」を
10月1日から金刀比羅宮で開催する「金刀比羅宮 書院の美 ~
応挙・若冲・岸岱から田窪まで」展で展示いたしま す。

この作品は、伊藤若冲の幻の障壁画の断片で、その数は5つ
それぞれに飛翔するツバメが描かれ、大きさは各15センチほどです。

金刀比羅宮の奥書院の一室「上段の間」には、伊藤若冲が明和元年
(1764)に制作した障壁画「花丸図」があります。
現在、若冲の作品はこの一室のみですが、「奥書院障子装飾之記」に
よると、もとは奥書院全体が若冲の障壁画で飾られていました。

しかし、若冲の制作から80年後の天保15年(1844)、作品が傷んだ
ため、上段の間を除く全室を岸岱が新たに描き直しました。

その際、若冲による広間の障壁画「垂柳図」は処分されず、境外に
持ち出されました。「飛燕図断片」は、その切り取られた一部分なのです。
(詳しくは、美術誌「國華」1046号、同1334号に解説されています。)

今回の金刀比羅宮での展示は、いわば160年ぶりの里帰りです。
また、この作品が一般に公開されるのは初めてのことです。 ご期待下さい。
by winemam | 2007-09-01 14:30 | オフタイム